番組の評価はMCの実力に大きく左右される。画面上で愛想の良い笑みを浮かべていても、カットがかかれば現場スタッフに強く当たる―なんてことはよくある話。彼らの知られざる素顔を明かそう。
MCと番組は一蓮托生
バラエティ番組には欠かせない存在であるMC。MCとは、マスター・オブ・セレモニーの略称であり、メインキャスターと似ているようだが、役割が違う。キャスターは予定通りに正しく情報を伝えるのが仕事だが、MCは巧みにトークを回して番組を盛り上げ、出演者の個性や能力を引き出すことが求められる。
台本通りに進めるのではなく、その場の空気を読んでアドリブを挟み、ハプニングも笑いに変えなくてはいけない。いわば、「番組の指揮者」だ。
その手腕が番組の視聴率や評価に直結するから、各局の帯の情報番組やゴールデンタイムのバラエティのMCには芸能界きっての実力者たちが選ばれる。
普段は画面の向こうで笑顔を絶やさず共演者をおだて、番組を盛り上げる彼らだが、カメラ外ではその明るいイメージと正反対の素顔を見せることも少なくない。
本誌は今回、番組MCともっとも近くで接する民放キー局のADや制作会社スタッフをはじめ、ディレクター、プロデューサー、カメラマンなど総勢30名にアンケート調査を実施。「実は、スタジオで嫌われているMC」を5人挙げてもらい、票数が多かった順にワースト15のランキングを作成した。
以下、順番にカメラ外に隠されたMCたちの闇の素顔を見ていこう。
あまりの傍若無人ぷりに堂々の第一位
17票を獲得して不名誉な1位を獲得したのは、『ノンストップ! 』(フジテレビ系)のMCを務める、バナナマンの設楽統(50歳)だ。
「とにかく傍若無人です。演者のキャスティングにも細かく口を出すし、気に食わないスタッフは現場から外すなどやりたい放題。人手が足りず、制作費が少ないことを知っているにもかかわらず、企画に対しても無理難題を言う。しかも、いくら現状を説明しても、ネチネチと叱ってくるだけ。現場は常に疲弊しています」(フジテレビディレクター)
別のフジテレビADはこう囁く。
「設楽さんは紙タバコを吸っているのですが、喫煙所に行かず、楽屋で煙をふかしています。一応、本人からの申し出で特別に許可しているのですが、設楽さんは現場では『天皇』と呼ばれる絶対的な存在なので、断れなかったというのが本音です」
「罵声をぶつけることもある」
そんな散々な言われようの設楽に1票差でワースト2位となった宮根誠司(60歳)も、現場での悪評は負けず劣らずのようだ。
「MCなのに出演者の話を聞かないんですよ。とくに自分が興味ない話をするコメンテーターのコメントは2~3割しか聞かず、上の空。そのため、同じ話題を繰りかえすことが多く、現場で顰蹙を買うこともしばしばです。
スタッフのえり好みが激しいことでも有名です。親しいスタッフは『ちゃん』付けですが、それ以外の人にはそっけない。新人や仕事を始めたばかりの制作会社ディレクターはなかなか現場に溶け込めずにいます」(日テレプロデューサー)
『情報ライブ ミヤネ屋』は’06年から続く日テレの看板番組だが、当の本人にとっては流れ作業と化し、すっかり大御所気取りのようだ。
「番組終わりの反省会が長すぎる」(TBSディレクター)という声が集まったのが、3位のマツコ・デラックス(51歳)だった。『マツコの知らない世界』(TBS系)、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)など、多くのレギュラー番組を抱える大物MCがまさかのランクインとなった。
「現場スタッフがどんなに疲れていたり、次の仕事があったりしても、引き留めて反省会を開く。反省会では、企画などで気に食わないことがあると、罵声をぶつけることもあります」(同前)
後編記事『「テレビのイメージとは真逆です!」スタジオで好かれているMCナンバーワンに輝いた「まさかの毒舌芸人」』へ続く。
「週刊現代」2023年2月17日号より
週刊現代(講談社)
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★1:2024/02/16(金) 12:37
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Source: 芸能人の気になる噂