大阪市中央区のビルで２月、脅迫された男子大学生（２２）が逃げた際に転落死し、強盗致死容疑で中学生３人が逮捕などされた事件で、３人が事件直前に現場近くのコンビニに集合していたことが８日、大阪府警への取材で分かった。３年の少年（１５）は「ついてきてほしい」と２年の男子生徒（１４）から頼まれたと説明。男子生徒は２年の女子生徒（１４）と交際関係にあり、府警は男子生徒が主導する形で大学生から金を奪う計画を進めたとみて調べている。

　府警が付近の防犯カメラを解析したところ、事件当日の２月１２日午後２時半ごろ、中学生３人がコンビニに集合する様子が写っていた。約２０分後には被害者の大学生が到着。女子生徒とビル方向に歩いていった。少年らはその様子を確認し、自転車でビルに先回りしていた。

　府警によると、少年は任意の調べに、男子生徒から「彼女が（大学生と）話し合いに行くのでついてきてほしいといわれ、コンビニで合流した」と説明。女子生徒は大学生に「ビルに住んでいる母親に呼ばれた」と噓をついてビルに誘導していたことも判明した。

　大学生はビルで男子生徒に声をかけられると、立ち去って隣のビル屋上に飛び移り、さらに逃げようとした際に転落したとみられる。府警は、３人が事件直前に大学生を脅迫する段取りを確認していた可能性があるとみて経緯を調べている。

産経新聞　2024/3/8 18:39
https://www.sankei.com/article/20240308-C7AJK3HEUBPTJLC3IB3NWZP6FU/