【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイは3日、米エアライン大手、デルタ航空株を一部売却したと公表した。新型コロナウイルスの感染拡大で株価が急落した2月下旬にいったん買い増していたが、約1カ月で投資判断を変えたことになる。長期保有を信条とする同氏としては異例の決断だ。コロナショックは「投資の神様」さえも惑わした。バークシャーが3日、米証券取引委員会(SEC)に提出した資料で明らかになった。1日から2日にかけて合計で約3億1400万ドル(約335億円)を売っていた。米調査会社ファクトセットによるとバークシャーはデルタの筆頭株主で、保有比率は2月下旬時点で11%だった。今回の売却で同比率は9%程度に下がるとみられるが、依然として最大株主だ。バークシャーは同日、米サウスウエスト航空株の売却も明かした。
バフェット氏はデルタ株を直近まで買い増していた。3月の開示によると2月27日に4500万ドル分を買った。平均購入価格は約46ドル。今回の売却価格(約24ドル)は、1カ月前の買値を5割近く下回る。お気に入り銘柄を「永久に保有する」と宣言しており、デルタ株もその一つだった。これまでも投資判断を誤って売却したケースはあったが、今回ほど短期間で「買い」から「売り」に転じたのは珍しい。
バークシャーとバフェット氏はデルタ株を売却した理由を開示していない。2月下旬の購入時から環境が激変したことは確かだ。デルタなどエアライン各社は個人が旅行を取りやめたり、企業が出張を控えたりしたことで搭乗者が急減し、資金繰り難に陥った。米政府が救済を検討しているが、支援を受けている期間は自社株買いが制限される。政権や議会による経営への関与が強まるのは避けられない。バフェット氏がしばらく株価上昇が見込めないと判断したとみられる。
「投資判断に影響するものではないと考えている」。バフェット氏は2月下旬に出演したテレビ番組でコロナについてこう発言していた。長年の友人で感染症対策に知見のあるビル・ゲイツ氏(米マイクロソフト創業者)から助言を受け、世界はコロナの封じ込めに成功するとみていた。ただ米国や欧州での感染拡大や死者の増加をみて、中長期の見通しを変えた可能性がある。5月に開く年次株主総会での発言に注目が集まりそうだ。
2020/4/4 8:17
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57675980U0A400C2000000/
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXMZO5767596004042020000001-PN1-2.jpg?auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&fit=max&ixlib=java-1.2.0&s=10e9553fa9d4470ffccb859aa1a19491
まー、その後原油価格暴落も重なり、かなり大きな下落があったしな。
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Source: 稼げるまとめ速報