カナダを拠点としている市場調査会社であるプレシデンス・リサーチ(Precedence Research)は6月8日、メタバースの世界市場規模は2030年までに約1兆6,071億2,000万ドル(約214兆円)に達し、2022年から2030年までの年平均成長率(CAGR)は50.74%になるとの予測を明らかにした。
2029年にはメタバースの市場規模が1兆ドルを突破か?
今回のレポートによると、2021年の世界のメタバース市場規模は約400億ドル(約5兆4,000億円)だった。プレシデンス・リサーチは、2022年の世界のメタバース市場規模を約600億ドル、2025年は約2,070億ドル、2030年までに約1兆6,071億2,000万ドルになると予測している。
また同社は、今後の世界のメタバース市場について、主にデジタルと物理の世界の融合への注目が高まっていることから、予測期間中に大幅な成長を遂げると推定している。
欧州が期間中に最も高いCAGRで拡大すると予測
今回のレポートでは、地域別のメタバース市場の成長要因などについても予測している。プレシデンス・リサーチは、北米についてFacebookを運営するメタ・プラットフォームズのような企業が機能することにより、予測期間中に劇的な成長を記録すると推定した。さらにさまざまな研究拠点などが、メタバースの範囲を拡大するために活動していることにも言及していた。
同社は、アジア太平洋地域の市場規模についても拡大すると推定している。その要因として、インドや中国などの国での着実な経済発展やデジタル化への移行が進んでいることを挙げている。また、同地域の特徴として、技術進歩がかなり速く、スタートアップや大手テック企業、政府機関からサポートされているとも説明した。
欧州については、予測期間中に最も高いCAGRで拡大すると予測。欧州での市場拡大の要因については、主にソーシャルメディアプラットフォームやゲーム分野での消費者が増加していることを挙げた。イギリスやドイツ、フランス、イタリアなどでオンラインゲーム産業が増加しているという。
同社はレポートの中でメタバース産業のキープレイヤーについて紹介。メタ・プラットフォームズをはじめとして、中国のテンセント(Tencent)やネットイース(NetEase)、アメリカのロブロックス(Roblox)、半導体メーカーのエヌビディア(Nvidia)の名前を挙げている。
参考資料:https://coinchoice.net/metaverse-market-size-will-be-200-trillion-by-2030/
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局