資産運用会社のヴァンエックは、ヨーロッパでパイス(Pyth)ネットワークのネイティブトークン、PYTHのパフォーマンスを追跡する上場投資証券(ETN)を上場したと11月5日に発表した。
このヴァンエック・パイスETNは、ユーロネクスト・アムステルダムとユーロネクスト・パリで取引される予定だ。ドイツ、フランス、ノルウェー、スイスを含む15カ国の投資家が利用可能となる。
パイスネットワークは、スマートコントラクトがオフチェーンデータとやり取りし、他のブロックチェーンネットワークと通信するために設計された分散型オラクルプロトコル。
PYTHはパイスネットワークのガバナンストークンで、コインマーケットキャップによれば、完全希薄化時の時価総額は約34億ドルとなっている。
「ブロックチェーン技術に基づくスマートコントラクトは、その多様な応用により金融界でますます重要性を増しており、オラクルネットワークはスマートコントラクトの実世界での利用を可能にするために重要な役割を果たしている」と、ヴァンエック・ヨーロッパのCEOであるマーティン・ロゼミュラー氏は声明で語った。
ロゼミュラーはさらに、パイスネットワークは「分散型金融アプリケーションのインフラストラクチャの重要な部分になる可能性がある」とした。
ETNは、基礎となる資産のパフォーマンスを追跡するために設計された債務証券。
ヴァンエックのパイスETNは、MarketVector Pyth Network VWAP Close Indexに連動するように設計されている。
ヴァンエックによると、パイスETNはリヒテンシュタインに拠点を置くカストディアンであるバンク・フリックによって保管された現物PYTHトークンで完全に担保されているという。
ヴァンエックは、ソラナ(SOL)やチェーンリンク(LINK)などのデジタル資産を対象とした、10種類以上の仮想通貨関連の取引所上場商品(ETN)を欧州で展開している。
また、米国では、現物の仮想通貨に連動する2つのETF(取引所上場ファンド)を立ち上げており、それがヴァンエック・ビットコインETH(HODL)とヴァンエック・イーサリアムETF(ETHV)だ。
2024年11月5日(米国時間)の米大統領選挙は、規制当局からの承認待ちである6種類以上の仮想通貨ETFの運命を左右するかもしれない。
2024年には、資産運用会社がSOL、XRP、ライトコイン(LTC)などを含むアルトコインを保有するETFの上場に向けた規制申請を相次いで行っている。
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局