イーサリアムのコミュニティメンバーがProgPoWへの反対を表明
イーサリアムコミュニティのメンバーは水曜日、ASIC耐性を備えたアルゴリズムへの移行案「ProgPoW」の実装に対するステークホルダーに異議を唱える内容の署名付き文書を公開した。
ProgPoWの支持者はこの変更が、PoSへの移行に向けた数ヶ月の期間の間に、マイナー主導によるフォーク(分岐)が行われる事態を回避する手助けになると信じている。ProgPoWはGPUを使ったマイナーより、コンピュータの性能で優位に立つマイニングに特化した機器「ASIC」を抑制するための変更案だ。
コミュニティメンバーによる嘆願書とその署名者のリストはGitHub上で公開された。
嘆願書は以下のように述べている。
イーサリアムはグローバルなプラットフォームで、巨大で多様なステークホルダーを持っている。その為、プロトコルへの大きな変更は明確な目的と広い支持を集めることが重要になる。EIP-1057(ProgPoW)は明らかに支持を欠いており、その実装は熟慮されるべきだ。
嘆願書の署名者はUniswapのCEO Hayden Adams氏や、Truffle SuiteCEOのTim Coulter氏、DARMA Capitalの共同設立者Andrew Keys氏などを含んでおり、彼らはこの変更がイーサリアムコミュニティに新たな分断をもたらすことを懸念している。
嘆願書の内容が指摘するように、イーサリアムは既に、遅くとも今年にはイーサリアム2.0「ビーコンチェーン」への移行とともに、プルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へ移行することが予定されている。
「ProgPoWの目標はPoSへの移行の最中のフォークを避けることだが、仮に(ProgPoWの)実装がその望まない結果の可能性をむしろ増やすことになったら当初の目標と反目してしまう」と嘆願書は述べている。
署名者の一人であるDeFi pulseの共同設立者Scott Lewis氏は、The Block紙に対し、「イーサリアムコミュニティの多くのメンバーの間では、ProgPoWは実装するべきでないという明らかな意見の一致がある。」と語った。
仮にそれ(嘆願書)がイーサリアムのガバナンスのプロセスにとって重要にならないなら、イーサリアムのガバナンスプロセスは変更する必要がある
注記:The Blockのアナリスト、Matteo Leibowitzも署名者であるが、彼の意見はThe Blockを代表するものではない。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=134891
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局