2006年のデビュー以来、現在まで走り続けてきた倉科カナさん。いまでは出演作に切れ間がないほどの活躍ぶりだが、30代も中盤に差し掛かると、周囲の女性たちは結婚などの新たなライフステージを迎える人も多い。俳優ひと筋ではない選択肢を……と、これまでに考えたことはあったのだろうか?
「それはありましたよ。同世代の俳優さんでも結婚して子どもが生まれて、すぐに現役に戻られたりとか、うらやましいなと思ったりします。でも、だからといって、そこから先はなにも考えないかもしれないです。人それぞれの幸せがありますから、まずは自分が幸せになる方法を考えようって思いますね。出会いも違うし、行き着く先も全然、違いますし、自分と違うのは当たり前なので。
例えば結婚されてお子さんがいらっしゃって、そんな幸せな家庭に憧れる反面、その裏には大変なこともあるでしょうし。私は私で、独身でひとりの時間を多く持てて海外旅行もいつでも行けたりとか、基本、自分が楽しければいいかなって思いますね。
ただ、人と比べてしまうときって、自分の幸せがわからなくなっているときなんですよね。だから、私は最近、自分がなにを楽しいと思うのか、楽しい、ときめく方向に進んでいこうって思うようにしています。誰かにやらされているんじゃなくて、自分の選択で、これが面白いからやってみたいとか、ときめきを求めるようにしています」
「それまで全然、結婚とか意識していなかった」変わり始めた結婚観
最近になって、自分がときめくほうに進もうと考え始めた倉科さん。結婚に対する考え方も、変化があったという。
「それまで全然、結婚とか意識していなかったんですけど、35歳を過ぎてから、共に歩んでくれる、戦ってくれる戦友のような人がほしいなって思い始めたんです。この36年間で、ひとりでいる時間はすごく堪能したので。誰かと一緒に歩むっていうのはすごく大変だって聞きますけど、大変なことすらも一回、経験したいなっていう思いがあるんです。自分がまだ見たことのない世界ですから。
例えば、自分が幼いころにやっていたかくれんぼや砂遊びって、大人になったいまはやらないですよね。でもこの年齢になって、自分の子どもとそういう遊びを一緒にしたら、どういう気持になるんだろうって、すごく興味があるんです。なんだか新たな自分が見えてきそうで、私はもう次のステージに進まなきゃいけないんだなって、思うようになってきました」
──ともに歩む相手の年齢は、こだわりますか?
「私、年齢はまったく気にしないんです。年齢を含めて、体は入れ物だとしか考えていないですね。精神年齢というか、魂レベルみたいなもので合えば、年齢は問いません」
35歳を過ぎてからの結婚観の変化は、なにかきっかけがあったのだろうか?
「いきなり、ふと思ったんです。ちょっと自分の時間がほしいなって思い始めたとき、ひとりで戦うのがきつくなってきたりとか。あとは自分のために働くのではなくて、家族を持って家族のために働く、そこで必要とされるのもいいなって、ふと思ったんですよね」
「自分の選択で、これが面白いからやってみたい」「私はもう次のステージに進まなきゃいけないんだなって、思うようになってきました」。倉科さんの言葉からは、常に次に進んでいこうという、ポジティブな姿勢を感じる。年齢を経て、それは強くなってきているようだ。
「私はいただいた役に挑んでいるだけなんですけど……ただ、“現状維持というのはもう後退だ”と、最近は考えているんです。私は現状維持が得意なんですけど、だからそれは良くないなと、最近はまたなんか挑戦したいなって思っているんです。舞台も含めて、作品とか新しいものを生み出せたらいいなと考えていますね」
常にアップデートし続ける倉科さんに注目したい。
倉科カナ(くらしなかな)
1987年12月23日生まれ、熊本県出身。高校3年生のときに「SMAティーンズオーデション2005」に応募。グランプリを受賞し、’06年に「ミスマガジン2006」でグランプリに選ばれる。’09年にはNHKの連続テレビ小説『ウェルかめ』のヒロインを演じ、その後はさまざまな映画・ドラマ・舞台で活躍。現在配信中のLeminoオリジナルドラマ『情事と事情』、’25年1月放送予定のドラマ『TRUE COLORS』(NHK BS)では主役を演じる
https://news.yahoo.co.jp/articles/59f57a2a57890287ed742ded6812254d84831b67
続きを読む
Source: 芸能人の気になる噂