道路の側溝に潜って女性のスカートの中をのぞき見したりスマホで撮影したりしたとして、性的姿態撮影等処罰法違反などの罪に問われた男性被告（37）の判決公判が26日、神戸地裁であった。荒金慎哉裁判官は「いずれも常習的犯行」だとして懲役1年6カ月保護観察付き執行猶予4年（求刑懲役1年6カ月）の判決を言い渡した。
判決によると、被告は2023年9月、常習として神戸市東灘区の側溝内に潜り、上を歩く女性のスカート内をのぞき見したり、側溝内に撮影モードのスマホを置いて12人のスカート内の下着を撮影したりした。
判決では、側溝に潜ったことについて「人が潜んでのぞかれているとはおよそ想定できない場所で、生活の安全への悪影響は大きい」と非難。のぞき見をした現場も「女子学生が多く通行する場所を選んだ」と指摘した。一方で「入院治療を進めるなど更生の意欲がある」とし、執行猶予付きにしたと述べた。
検察官は論告で「中学2年から約22年間、側溝からのぞき見をくり返しており再犯の恐れが高い」と主張。弁護側は「更生の道筋はついている」と執行猶予付き判決を求めていた。

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