仮想通貨ファイルキャッシュ(FIC)
暗号資産(仮想通貨)ファイルキャッシュ(FIC)はファイルコイン(FIL)初のプレフォークプロジェクト。誰でも参加できるWeb3.0の基本ストレージエンジンの構築を目指す、IPFSコミュニティベースのインセンティブレイヤーだ。
ファイルキャッシュもHTTPに代わる新たなプロトコルであるIPFS(Inter Planetary File System) を活用している。メインネットは2020年11月18日にローンチした。
プレフォークとはファイルキャッシュがファイルコインからフォークされたタイミングがFilecoinメインネットの起動前であることを意味する。ファイルコインは未使用のストレージを公開市場で売買できる分散型ネットワークプロジェクトを指す。
主なデータ
ファイルキャッシュのメインネットは2020年11月18日にローンチ。現在ではネットワークパワーは8PiB以上を保有する。
また、ネットワークのコミュニティユーザーは5,000人以上を誇り、アクティブ状態のマイナーには400社以上が名を連ねる。
既にGate.io、BitMart、MXC、QB.com、Lbank、 Hashkey Hub、Matcha Exchange、LBank、Hotbit、Citex、Bikiなどの仮想通貨取引所で上場している銘柄だ。
ファイルキャッシュのネイティブトークンであるFICトークンの総発行量は20億FIC。以下の比率で割り当てられる。
- マイニング報酬・エコシステム用のインセンティブ:55%
- レイヤー2・インセンティブ:30%
- 投資家:10%
- ファイルキャッシュ財団:2.5%
- 開発チーム:2.5%
ファイルキャッシュのハイライトは以下の通りとなる。
- ハードウェアネットワーク
- ガバナンス構造ロジック
- 地域の適応性
- ファイルコインとの違い
ファイルキャッシュはIPFS(Inter Planetary File System)と呼ばれるプロトコルを採用している。Intelを採用したIPFSインセンティブ・レイヤーで、より多くのユーザーに適した構造となる。
IPFSはファイルコインが最初に導入したことで知られているが、ファイルコイン構造のガバナンスとインセンティブレイヤーに加え、ファイルキャッシュはARなど違いを備えている。
また、ファイルキャッシュのガバナンス構造ロジックでは、「効果的なデータセット」の定義を分散化するのではなく、コンセンサスアルゴリズムがデータの価値を決定できる仕組みとなっている。さらに、地域や宗教、文化などの違いにより異なるコンテンツに対応することが可能だ。
ファイルコインとの違いとは
フォークしたため、頻繁に比較対象とされるファイルコインとの違いは以下の通りだ。
- 対応できるマイニングマシンの種類
- データストレージの充填コスト
- コミュニティーベースのガバナンス
- ファイルコインの人工KYCを除去、合意形成アルゴリズムを採用
- DeFi(分散型金融)への対応可能(6月〜7月頃に導入予定)
中国でファイルコインのマイニングが最近では注目を集めるが、ファイルキャッシュはファイルコインと違い、AMDとIntelのチップを搭載するマイニング機器の双方に対応可能。一方、Intelチップが搭載されたマイニング機器ではファイルコインをマイニングすることができない。
また、ファイルキャッシュではファイルコインと比較してデータの充填コストと封印時間、並びに保管コストの削減に成功した。ファイルコインやファイルキャッシュではデータを保管する際にコストが発生する仕組みだが、ファイルキャッシュはデータのストレージコストを削減しているため、より安価でネットワーク取引ができる。
さらに、ガバナンス体制もファイルコインと違い、よりコミュニティーベースで、「ブロックチェーンの精神」に近いものとされる。他にも人工KYCを取り除くことで、パブリックチェーンの公平性の判断は合意形成(コンセンサス)アルゴリズムを活用する格好だ。
また、今後6月から7月の間にかけてファイルキャッシュのFICトークンは分散型データストレージプロジェクトでは初めてDeFi(分散型金融)プロトコルへの対応が可能となるため、ファイルコインとは差別化が図れているとされる。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=241597
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局