明星大学の男子学生が、授業料などを支払ったにもかかわらず、対面での授業が受けられなかったことなどについて、大学側が契約義務を果たしていないとして、１４５万円の損害賠償を求め、訴えを起こしました。

訴状などによりますと、明星大学の１９歳の男子大学生は、去年４月に入学しましたが、大学の新型コロナウイルス感染防止対策により、１年生の間は一度も対面での授業が受けられず、すべてオンライン授業だったということです。

このため、授業料などを支払ったにもかかわらず、対面での授業が行われなかったことや、大学の施設を利用できなかったことについて、大学側が契約義務を果たしていないとして、大学側に対し、１４５万円の損害賠償を求めて、東京地裁立川支部に提訴しました。

原告の男子大学生は取材に対し、オンライン授業は意見交換の場が少なく、質問もしづらかったと語り、「通学するかどうか選択制にするなど、いろいろな方法で、学生の意見を取り入れた形もできると思う。学生の意見を聞いてほしい」と語りました。

また、今年４月からは、週２回で対面の授業が行われているということです。一方、明星大学は、「現時点で訴状が届いていないため内容を確認できない」としています。

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