高額で取引されるブロックチェーンゲームのアセット
ユーザーの数や事業者の質の観点でも、ブロックチェーンゲームは、業界でほとんど唯一世界に先行している分野といっても差し支えないでしょう。ブロックチェーンゲームはアセットがNFTで表現され、資産性が付与され、二次流通市場で取引されることを特徴としています。このNFTは種類によっては、高額で取引されることも増えています。
例えば、F1®デルタタイムのオークションでは、415.9ETH(当時レートで1,200万円以上)で販売されたアセットが存在します。
1-1-1 is now GONE at 415.9 ETH with an expected new challenger in the game.
Phew… where’s the safety car for all this?
Congratulations to the winner!
上述したようないくつかの人気のゲームでは、日本円換算で100万円を超える価格で取引されるアセットも珍しくありません。
ブロックチェーンゲームのNFTへの投資の難しさやリスク
こうのようなブロックチェーンゲームのNFTは投資対象になるのでしょうか。つまり、今の価値より上がるNFTを目利きして投資することは成り立つのかどうかという観点です。ブロックチェーンゲームのNFTへ投資する難しさは以下のようなものが考えられるでしょう。
- ゲームを熟知するための時間的投資
- ゲームの人気によって全てのNFTの価格が上がるわけではない
- 流動性の低いマーケット
- 運営会社のゲームルール変更でアセットの価値が大きく変動
- 運営継続のリスク。NFTは残っても、用途が消えれば実質無価値に
まず、ブロックチェーンゲームのアイテムに投資をするならば、自分自身がそのゲームを熟知する必要があり、それには時間的投資が必要になります。必然的にいくつかのゲームに絞ることになるでしょう。ブロックチェーンゲームにおけるNFTとトークン投資の異なる点は、あるゲームが人気になったとしても、そのゲームアセットの全ての価値が向上するわけではないという点です。ゲームの性質を熟知して、どのアイテムやキャラクターが投資対象になるか考える必要があります。
また、NFTマーケットの流動性は高くなく、買い手がつかないようなアセットや、前回取引価格が300万円であったアセットが100万円でしか売却できないというようなことも有り得るでしょう。
また、ゲーム運営者によるゲームルールの変更によってNFTの価値が変化してしまうことも重要です。NFTは資産性があるといっても、運営者のさじ加減によって、その資産の性質は大きく変わってきます。NFTへの投資を検討する場合、アセットを大切にしてゲームメイキングが巧みなゲーム事業者によって運営されているかどうかも見極める必要があります。
NFT投資で優位性を見いだせる人とは?
ここまでNFT投資へのリスクや難しさを述べましたが、ではNFTへの投資はワークしないのかというと、そうではありません。実際に数百万円で取引されているアセットは存在し、従来のオンラインゲームのリアルマネートレードの世界でもアセットの売買を生業にする人は存在しています。
重要なことはリスクと難しさを理解して投資をするということです。多くの人にとって、それぞれのブロックチェーンゲームの特性を深く理解するような時間的投資はなかなかできません。つまり、それができる人にとっては優位性があるとういうことでもあります。
このようにプレイ時間が必要であることを考えると、そもそもゲームを楽しむことができることもNFTへ投資を検討する際の必要条件と言えるのではないかと思います。自身がゲームを楽しむことが難しい場合は、NFTへの投資は優位性を見いだせず、手を出すべきではないのかもしれません。
参考資料:https://coinchoice.net/nft-blockchain-game-investment-target_202002/
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