仮想通貨ディエムが試験運用開始か
米フェイスブックが開発を主導する暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの『ディエム(Diem:旧リブラ)』の試験運用が、2021年内に開始される予定であることが分かった。情報筋の話として米CNBCが報じた。
試験運用は米ドルにペッグしたディエムとして行われ、小規模で実施される見込み。個人間の送金に特化し、商品購入やサービスの支払いも行われる可能性はあるとしている。しかし具体的な開始日は決まっておらず、この予定も流動的だという。
最初に「リブラ」の名称でホワイトペーパー(事業計画書)が発表されたのは2019年6月。当初は米ドルや日本円など複数資産のバスケットを裏付けにしたステーブルコインの発行を計画していたが、金融システムへの影響やマネーロンダリング等に悪用されるリスクに対する懸念が各国政府や規制機関から噴出し、計画を変更。現在はまず1つの資産に裏付けられたステーブルコインの発行を目指している。
ステーブルコインを運営するのは非営利団体の「ディエム協会(旧リブラ協会)」で、Spotify、Uber、Shopifyなど複数の企業が参加。一方でPayPal、VisaやMastercardらは、途中でディエム協会の参加を見送った。
今後のスケジュール
ローンチ時期については、最近の情報では早ければ2021年1月だと報じられていたが、予定よりも規制当局の承認など準備に時間がかかっている模様だ。
一方で今年2月には、イスラエルのスタートアップ企業「First DAG」がディエムの決済ソリューションをすでに構築したことを公表。その際、同社の最高経営責任者(CEO)は「今後6カ月以内にディエムはローンチする予定だ」と述べていた。
しかし現在も引き続き、ディエム協会が拠点にするスイスの規制当局の承認を待っている状態で、ローンチの先行きは不透明である。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=238549
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局