ニューヨーク州北部にある発電所は、発電した電力の一部を使ってビットコインをマイニングしている。その規模は産業規模だ。
天然ガス発電所のグリーニッジ・ジェネレーション(Greenidge Generation)は、施設内へのマイニング設備の設置を無事終えたと発表した。7000台近くのマイニング機器と敷地内で生み出された電力を使って、1日に平均5.5ビットコインをマイニングできる。CoinDeskのBitcoin Price Indexによると、約5万ドルに相当する。
グリーニッジは自社の「ビハインド・ザ・メーター」電力を使う。すなわち、自社で使うために発電した電力で生産原価しかかからない。グリーニッジのブロックチェーン戦略担当ディレクター、ケビン・チャン(Kevin Zhang)氏は、この取り組みは潜在投資家にビットコインとエネルギー市場の双方へのユニークな投資機会を提供すると声明で述べた。
このマイニング設備は6500万ドル規模の同発電所の大規模改修の一環として設置された。改修では石炭発電から天然ガス発電への移行、マイニング機器への電力供給に必要なインフラ整備が行われた。
2017年に州および連邦政府からの承認を受け、天然ガスに移行したことに続いて、マイニング事業は「発電所の環境への責任に対する独自のコミットメント」を補完するものとグリーニッジのチーフ・エグゼクティブ、デール・アーウィン(Dale Irwin)氏は述べた。
コストはもともと低く、予測可能なため、「有利な市場ポジション」にあると発電所のオーナーらは語った。またオーナーらは半減期によってビットコインのブロック報酬が5月に6.25ビットコインに下がった後でさえも採算性を保つことができると考えている。
「発電設備を備えたユニークなポジションのために、我々は低迷した市場でも利益を出すことができる。そして、変動しやすい価格の動きの上昇分を捉えることができる」とグリニッジの最高財務責任者、ティム・レイニー(Tim Rainey)氏はブルームバーグに語った。
1937年に設立されたグリーニッジは現在、コネティカット州に拠点を置くアトラス・ホールディングス(Atlas Holdings)に所有されており、アトラスは発電所内に4カ月でマイニング設備を設置するサポートを行った。グリーニッジはこれまで、夏と冬のピーク需要時のみ稼働していたが、新たにマイニングに取り組むことで、今後は1年中稼働する。
マイニング設備は現在、グリーニッジの発電能力106メガワットのうち14メガワットを消費している。これは平均的なアメリカ家庭1万1000軒以上を十分に賄うことができる電力に相当する。
参考資料:https://www.coindeskjapan.com/42890/
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局