男性の場合は、年代別に見ると40代が4年連続で最も多くなっています。
■2003年に独身男性が既婚男性の自殺者数を超える
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■40代独身男性の自殺は、なぜ多いのか?
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■男性が「結婚できない理由」と「自殺する理由」は似ている
この結果を見て素直に私が感じたのは、「未婚男性の結婚できない理由と似ている」ということでした。
ただ、年収が低いほど男性の未婚率が高いことは周知の事実ですが、カネの問題だけが男の非婚化を推進しているわけでありません。それは全体の一要素にすぎないのです。
自殺に関しても同様です。ここで挙げられた男たちの自殺の原因動機は、あくまで自殺に至るプロセスの中の一要素にすぎません。確かに不景気や失業率が上がると自殺が増えるという相関関係はあるでしょう。
しかし、好景気に沸いたバブル絶頂期の1989年の40代自殺者数は、2015年の実績よりもむしろ多いのです。
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■40男は「男らしさ」の規範に殺されている
男たちの意識や行動を無意識のうちに規定してしまっている外的環境圧力とは何か??それは、社会規範ではないかと私は考えます。規範とは社会における常識であり、ルールです。
前回「独身を追い詰める『悪意なき結婚圧力』の正体」に書いた「結婚するべき」という結婚規範もその一種ですが、「男は男らしくあるべし」という性別規範もあります。そして、この「男らしさ」の規範こそ、無意識のうちに男たちを自殺へのプロセスに導いていたのではないかと思わざるをえないのです。
「男は働くべき」「男は稼ぐべき」「男は家族を養うべき」そして「男は我慢すべき」……。
苦しいこと、言いたいこと、不満……。それらをこらえていくのが男の修行である」とは、戦前の軍人山本五十六の言葉ですが、それは、男の美学として承認されてきたことでした。しかし、皮肉にも、そんなあるべき男の姿という幻想によって、男は自殺へと導かれているのではないでしょうか。
そして、意外かもしれませんが、独身男性のほうがこの「男らしさ」規範に縛られていて、既婚男性の1.3倍多く存在します(2015年「ソロ男プロジェクト」調べ N=626)。
「働くべき」男が、何らかの理由で働けなくなることも、「養うべき」男が、何らかの理由で(負債を抱えずとも)カネを稼げないことも、男にとっては男であることの規範からの逸脱であり、男としてのアイデンティティの?奪を意味します。
「うつ病」になる要因も、仕事上において「あるべき男」になれなかったことに起因するのかもしれません。自殺してしまった男たちは、ギリギリまで追い込まれて、心が傷だらけになっても、弱音を吐かず、最期まで必死で生きようとしていた、むしろ、誰よりも生きることに対してまじめでひたむきだったのではないでしょうか。
男らしさの規範とは、男はこうあるべき、というアイデンティティの押し付けです。統一的な集団として安定が保証されていた時代はそれでよかったでしょう。
しかし、現代の液状化する不安定な社会の中で、マジョリティのレールからはみ出した者を、こうした規範こそが自己責任の名の下に切り捨ててしまってはいないでしょうか。彼らの声を遮断し、苦しむ姿さえ透明化してはいないでしょうか。
これらは決して個人の内面の問題ではないのです。「男も弱音を吐いていい」という言い方では解決しません。弱音を吐くことすら許されないという規範からの解放が先決です。
配信 2017年08月10日
東洋経済オンライン ※全文はソース先で
http://toyokeizai.net/articles/-/183817
引用元: ・http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1502408397/
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Source: 資格ちゃんねる