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500万円が5億円に 現代アートで財産増大の“マル秘投資術”
投稿日 2020年2月25日 12:08:00 (マネー総合)
現代アートと呼ばれる作品のなかには、10万円以下で買えるものが少なくありません。そして、それらが後に十倍から数十倍の価値になることもあります。一般のサラリーマンの方でも無理せず購入できる点が、現代アートの最大の魅力だと思います。そう語るのは、横浜美術大学教授の宮津大輔氏(56)。テレビ番組で”日本一おカネのないコレクター”として紹介されるなど、メディアや講演に引っ張りだこの人物だ。
宮津氏はサラリーマンだった’94年に、当時さほど高額ではなかった草間彌生の作品を60万円で購入。以来、「現代アート」の収集にはまり、いまでは400点以上を所有している。購入した草間作品のなかには、500万円が5億円以上の価値になったものもあるという。そんな宮津氏が、「現代アート投資」の方法を伝授する。
現代アートのマーケットには、「プライマリー」と「セカンダリー」という2種類があります。「プライマリー」とは、作家から直接預かった作品をギャラリーが販売すること。「セカンダリー」は、誰かが購入した作品が売りに出されることです。狙い目は、「プライマリー」。「セカンダリー」は贋作の危険がゼロではない。初心者には向きません。
では続いて、どこで買えばいいか。作品のほとんどはギャラリーで売られているわけですが、一軒一軒回るのは難しい。そこでおすすめなのが、アートフェアです。いま、特にレベルが高いのは、「アート・バーゼル香港」。ここには、世界中から数百の一流ギャラリーが出展するのですが、主催者が厳しくクオリティをチェックしている。「アート・バーゼル香港」に出展された作品=将来値上がりする可能性が高めと言えるでしょう。
もちろん、「海外なんて行けないよ」という人でも大丈夫です。いまはネットでフェアの情報がすぐにわかる時代。日本のギャラリーもフェアには多く出展していますから、気に入った作品を出している所が見つかれば、そこを訪ねてみるのもいいでしょう。
最後に、どうやって作品を選ぶか。正直、この問いに正解はありません。好き嫌いで選ぶしかないのです。とはいえ、「投資」という観点で考えるなら狙い目がないわけではない。おすすめなのは、インドネシアやタイの作家。いわゆる経済新興国です。いま、中国のアーティストの作品はすごく人気がある。しかし20年前は、「中国に現代アートなんてあるの?」という感じでした。それを考えると、今後、これらの国々には大きな市場ができ、アーティストも育つ可能性が大いにあります。
黄海(ホァンハイシン)(台湾・写真中央の作品)は森美術館の展覧会に参加し、スイスのUBS銀行も多くの作品を所蔵しています。タワン・ワトゥヤ(タイ・写真右の作品)は、今年のバンコク・ビエンアーレ(展覧会)に参加が決まっています。日本人若手なら、寂寥感漂う郊外風景をリズミカルな筆致で描く富田直樹(36)を推します。直近の個展も即日完売でした。
忘れてはいけないのは株や仮想通貨などと違い、現代アートは頻繁に売買するものではないということ。最低でも10年、手元におかないと価値は出てきにくい。だからこそ、自分が好きな作品を買い、後悔しないことが大切です。私の場合は、25年以上のコレクション人生で一度も売ったことがありません。自分の見出したアーティストが一流美術館に展示されるなんてことも起こりうる。おカネだけではなく、そんな喜びを味わえるのも、現代アートの魅力なのです。
2/25(火) 7:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200225-00000005-friday-ent
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20200225-00000005-friday-000-view.jpg
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Source: 稼げるまとめ速報
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