BitMEX告訴のインパクト
米司法省(DOJ)と米商品先物取引委員会(CFTC)が、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所BitMEXと同社のアーサー・ヘイズCEOらを告発したことが発表されてから、同取引所からビットコイン(BTC)の出金が続いている。
ブロックチェーン分析会社Chainalysisのチーフアナリストによると、1日17:00(日本時間2日2:00)以降に出金された数量は4万1838BTC(464億円相当)。送金数は4547件で、その半分は0.25BTC以下の送金だという。
今回の告発ではBitMEXの「米国法逃れ」が指摘され、すでにSamuel Reed共同創業者(CTO)が拘束。BitMEXは100倍のレバレッジ取引で注目を集める仮想通貨業界の主要プラットフォームの1つのため、告発の影響や今後の行方に注目が集まっている。弁護士や有識者の見解を含め、詳細は以下の記事にまとめた。
Chainalysisのチーフアナリストは、7425BTCが出金された時に、その3分の1が仮想通貨取引所Geminiに送金されたこともSNSに投稿した。
その他のデータ
BTCの先物のポジションについては、告発の発表以降、5億9200ドル(約624億円)から4億6000ドル(約485億円)まで22%減少。以下はデータ分析サイトSkewが提供する未決済建玉(OI)のグラフとなる。
また無期限先物の3ヶ月のベーシス(現物価格と先物価格との差)も、過去24時間で6%から1.84%まで減少。これはBitMEXの先物のプレミアムが低下していることを示唆しており、ロングポジションが清算されていることを示している。以下がバイナンス、Deribit、FTXとのベーシスを比較したグラフ。24時間でBitMEXと他の取引所のプレミアムの差は拡大した。
こういった状況からトレーダーの間には、今回のBitMEXの問題が長期化することを懸念し、ポジションをいったん清算する動きが高まっているとみることができる。
一方で仮想通貨メディアTheBlockの概算によると、BitMEXには最大でまだ約16万BTC(1776億円相当)が残っているという。TheBlockのリサーチチームは、OIも大幅には減少していないとみており、「ユーザーの多くは現時点ではまだ様子見している」と報じている。
参考資料:https://coinpost.jp/?p=187421
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Source: Ripple(リップル)仮想通貨情報局